ごごになって
たいようがぬれたほほをかわかして
しずかにもえるひびの
たよりないりんかくをなぞった

そこにただあるだけで
そのままぎゅっとひきよせて
わけもなくだきしめて
こときれるまで

モノクロのそうれつを
みおくったまちはずれの
おかからはにびいろに
たちのぼるかなしみが
みえたんだ

そばにただいるだけで
なみだがそっとながれおちて
いのるまえにだきしめて
くちはてるまで

ちのあじのしない
ぼくらのたましい
たぐりよせたてが
ふるえていたんだ
さびしくなったよ
いとおしくおもったよまた

そこにただあるだけで
そのままぎゅっとひきよせて
わけもなくだきしめて
いつのひかこときれて
くちはてるまで
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