とけいとうのはぐるまの音
それは彼女が生きている証
この秒針が止まらないように
見守るのが「僕」の役目
かつての主人 物欲の化身
自らの罪はいつの日か
己自身を滅ぼすのだと
どうして早く気づけなかったか
彼女の半身に今も残る醜い焼け跡は
あの二人の思い出を刻んでる
今日もまた迷い込んだ
何も知らぬあわれな訪問者
彼らもすぐ「墓場の主」の
いぶくろに収まることだろう
主役きどりのあの「女の子
いつも通りのわがまま三昧
片割れ」を失った寂しさ
少し顔に宿しながら
孤独な男がその死の魔界に作り上げた
森の奥の小さな映画館
忘れ去られたその時になり始めた
ぜんまいじかけの子守唄
ちぞめのはさみ」「ししょくのかたな
いまだ目覚めぬ彼らを待つ日々
すべての歌が語られた時に
理想郷Hは完成するらしい
時計の針が止まることは
彼女自身の終わりを意味する
錆びついて欠けた歯車たち
Página 1 / 2残された時間は長くない
孤独な男がその死の魔界に作り上げた
森の奥の小さな映画館
勘弁を勤めるのは彼がもっとも愛した
ぜんまいじかけの人形
覚悟は決めた
僕は自らの左胸に
そっと手を当て深く差し込んだ
僕のぜんまいは時計塔の歯車と
響き合ってそして新たに始まる物語
時計の針が止まらぬように
回り続けるのが僕の役目
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