鍵をかけた虚構と 捨てられた未来が 手を伸ばして触れた今日 蒸脈を冷やした鼓動を 静寂に響かせていく 諸々感をかき消すように この手を伝う一歩の孤独は 人の色が褪せたままで くだらない言葉と 正体不明の運命が 冷えたナイフに理由をつけていく ああ真白に透けた羽根を閉じたまま 掲げた手から滲む血が零れる 真っ青に揺れた瞳に映ったのは ひどく静かな鼓動転がり落ちていく この意味の出口ゴールまで 耳を打った音圧と決められた未来を 踏み潰して染まる今日 何万と積もった剣炎を 戦場に切り裂いていく 正しさを叫ぶように この手を駆らす血滴な日の色 人の熱を帯びたままで 拭えない痛みが 正体不明の後悔が ちゃちなルールを壊し始めていく ああ真っ赤から触れた傷は裂けたまま 霞んだ目には虚しさが微笑む 真っ青な象形が照らし出したのは ひどく静かな鼓動 導かれていくこの意味ゴールで かすかに揺れる約束へ 汚れたこの手を 純真なこの心を 純粋な祈りを 単純な言葉のまま 誓う誰が許さくとも 真っ白に透けた約束の意味が 掲げた手から頼りなく輝く ポッカリと開いた胸を満たしたのは ひどく些細なこと 真っ白に透けた羽根を閉じたまま 掲げた手から滲む血が零れる 真っ青に揺れた瞳に映ったのは 強く確かな鼓動 転がり落ちていこう この意味のゴールまで