きみはきづかずにとおりすぎてゆく
こころでなみうつあらしのしらべ

ただはまっているわたしのなかで
とけてしまえないおとがひびいてる

ふがいないわたしをどこにすてて
なかったことにしていけばいい
ちいさくちりってまるめたごみ
そのかけらがこえをあげた

ばらのように
けだかくかおをあげて
からだじゅうにはえたきばをかなでてる
きみのゆびがわたしのとげをおそれ
ふれあえないおどとくなってもなお

にどともどらないかこにたちつくす
こころとじこめたわたしのひつぎ

ときどきこころをつまみだして
かみしめるようにくちにふくんだ
あじなどなくしたがむのような
きみをおもい
わたしはさく

ばらのように
けだかくかおをあげて
からだじゅうにはえたきばをかなでてる
きみのゆびがわたしのとげをおそれ
ふれあえないおどとくなってもなお

ばらのように
けだかくかおをあげて
からだじゅうにはえたきばをかなでてる
あめにふられ
せいてんにさらされ
いきらかんらうあかいかんじょうを
こどくにゆれ
こどくをのみこんで
からだじゅうにはえたきばをかなでてる
きみのゆびがわたしのとげをおそれ
ふれあえないおどとくなってもなお
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