みんなが羨むあの子にだって
あの子なりの悲しみがきっとあって
死ぬほど嫌いなあいつのことを
大切に思う人だっているだろう

目に見えるもの全てが
真実のように思えるけど
目に見えないところにいつも
人は真実を隠すんだ

死に急ぐな少年よ
立ち上がれ! なんて言わないよ
見えない明日が怖いよな?
こんなはずじゃなかったよな?

叫べ叫べ叫べ今は
何も考えず叫んだって良いのさ
枯れた涙も傷んだ心も
抱きしめたいと思える日が来るから
孤独に塗れた真夜中も
いずれ明け陽は昇るよ

その目に溢れる涙の理由は
きっとあなたにしか解らない
だからあなたはあなた自身の
1番の味方でいて欲しい

生き急ぐな少女よ
そんなに無理して笑わないで
すぐに立ち止まるその足を
そんなに責めてやらないで

俯け俯け俯け今は
何も気にせず俯いていいのさ
同じ傷と同じ痛みを
背負った同志といつか巡り会うから
永遠のように感じる苦痛も
いずれ途切れ晴れ渡るよ

届け届け届け声よ
痛いほど晴れ渡るこの空へ
疼く傷も悲しみも絶望も
生きた証と思える日が来るから
今は何も言わなくて良い
俯け、今は