気がつくと そこはいつもと 何が違うと感じさせられるほどに
不気味なくらい 静まり返っています
眩しすぎる朝日を受けながら 僕はいつもと同じあの場所へ
ふらりと餌を求めながら 歩いてく
そう... 強く生きると決めてたんだ あの日から
そう... 誰にも傷付かずに生きてゆける 強さを
路地裏の影から さっそうと姿を見せる黒猫
汚れた体 毛をなびかせながら 走り抜ける
その後ろ姿に 僕はいつか昔の自分を思う
よく似たもの 同士のすれ違い
明日のことは 誰にもわからない だから何が起きても不思議では
ないんだと思う 僕はおかしいですか
夕焼けに空 全体が赤く 街も一色に染まりきる頃
来た道をまた とぼとぼと歩いてゆく
そう... 今は誰にもわからないと思うけど
そう... 一瞬の時を精一杯生きるだけ
悲しみと憎しみと激しさを 目の奥に持つ黒猫
振り向き様に 人見知りして身をひるがえす
僕はただ その姿をずっと見てるしかなかったけど
そのうちまた会えると信じてます
再び眠りにつこうとすると 夜の街灯が僕を邪魔する
ああ... そしてまた僕は流れてゆく
そう... 上へと渇きが容赦なく襲うけれど
そう... 何度この身を守り抜いたことでしょう
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