通り過ぎる
いつもの道を自転車で
心を空っぽにして
浮かんでくる
メロディは嘘くさくて
使い物にはならないや

クソみたいな世界だと唾を吐いて
一体誰が幸せになるのだろう
そんなことより消えそうな僕の
振り絞るような歌を聴いて

消えないように強く
僕のために歌うこの歌が
遠く離れている君に届いたなら

誰のためでもなく
君のために歌うこの歌を
固く結んでおくよ
音で紡ぐ赤い糸

何もできず
そこから逃げ出すこともできないで
ただ立ち尽くす室
悔しかったくない
けどいつかはその手を
離してしまうのですか

永遠がないのは
わかっている
いつかは消えてなくなる
若っている
そんなことより君のその涙
拭う方法を探している

見上げて空の向こう
風に乗せて歌うこの歌が
名前も知りもしない君に届いたなら

誰のためでもなく
君のために歌うこの歌を
固く結んでおくよ
音で紡ぐ赤い糸

何のために歌うのか
僕が救われたいだけだった
でも気づけば理由だらけで
止まらずに歌い続けてきた
宛先は君へ

消えないように強く
僕のために歌うこの歌が
遠く離れている君に届いたなら

誰のためでもなく
君のために歌うこの歌を
固く結んでおくよ
運命じゃなくても
これでちゃんと繋がってる赤い糸