どこからか聞こえる檻重なるチャイム
夕闇の空に震えて
気の速い夢の気配がしめだしてくる
影絵の国をひたして満ちる

あたむく光を透かして炎宿す瞳

ひとり歩く君の手を取り
くるりくるり影踏みが踊る
散らばる木漏れ日のかけらが
君の足取りに弾けて星屑になる

君があの子に言う意地悪によく似た薄暮
あの子を焦がしても笑ってる
嘘の裏に隠した心を伝える魔法探すより
素直に言ってごらんよ

明けない夜はないけれど紅い朝もない

瞬きする間に移りゆく
廻る廻る世界の色取り
影絵の国に紛れたなら
もう誰も君のことを見つけられないよ

夕闇の空が解ける眠りに落ちてゆく

闇の中で錆びつく前に
廻せ廻せ運命の光
走って炎が消える前に
あの子が君のことをきっと探しているよ